セルライトの進行
セルライトは一度作られて放っておくと、ドンドンと成長して大きくなって行きます。セルライトの予防対策や普段の生活習慣の改善によりその成長は抑えることが出来るものです。今回はセルライトを知る上で、セルライトの進行についてお話していきます。
まずはセルライトができる初期状態の体内はどのような状況なのでしょうか。少し専門的になりますが、人の皮下組織の作りを知っておきましょう。人の皮下にある皮下脂肪組織には脂肪細胞があり、その脂肪細胞は繊維状になっているコラーゲンのネットによって支えられています。そのコラーゲンのネットによって支えられた脂肪細胞は皮下組織にある毛細血管を取り巻いて存在しており、毛細血管から栄養分をもらっています。毛細血管は栄養分のやり取りを行うだけでなく老廃物を体外に出す役割があることもポイントです。
脂肪分を多く摂取していると毛細血管からの栄養分にも脂肪が増え、脂肪細胞が肥大化して行くことは容易に想像できると思います。そうして肥大化した脂肪細胞は毛細血管を圧迫し、血管壁はもろくなっていきます。血管壁がもろくなると血流が悪くなり“うっ血”が起こります。血管壁から血漿が漏れ出し始めるわけです。この血管からもれた血漿がたまったものは“エデマ”と呼ばれ、エデマは繊維状のコラーゲンを破壊するという恐ろしい性質を持っています。コラーゲンネットが破壊されると脂肪組織を支える力が弱くなっていきます。この“エデマ”が、セルライトを生み出す元といえます。
セルライトの初期段階はエデマが出現し始めたときです。エデマによりコラーゲンの線維が破壊されると、支えをなくした脂肪細胞は弾力がなくなり始めます。そして脂肪細胞と毛細血管との栄養分のやり取りがスムースに行かなくなり、脂肪細胞はドンドンと変形していくのです。
細胞には再生能力が備わっているので、エデマにより破壊されたコラーゲンは再生をし始めます。しかしこの際にコラーゲンの再生が過度になり、コラーゲンが増殖してしまうことがあります。そしてこの過剰なコラーゲンが、変形した脂肪細胞たちや、毛細血管から排出された老廃物などをまとめて固めていってしまうのです。
変形した脂肪細胞達と老廃物を過剰なコラーゲンが固めてしまったもの、これがセルライトです。セルライトが生まれ始めた段階の症状は、毛細血管の血管壁がもろくなっているので、うっ血しやすくなり、またコラーゲンの破壊が進んでいるために肌の弾力が失われるという症状が現れ始めます。
